DOT3規格とペーパーロック現象

自動車などのブレーキの多くはディスクブレーキが採用されています。これは制動力にすぐれていることなどがあります。
ディスクブレーキはブレーキパッドでディスク板を挟んで止める仕組みで、油圧によって押し付けます。

 
この油はブレーキフルートをいう液で粘度が低く体積が変化しにくいもので、そして沸点が高いという特徴があります。

 
この沸点が高いということがディスクブレーキにはとても重要となります。
それはブレーキを長く強く使用すると、ディスク板が高温になります。その温度がブレーキパッドを伝ってブレーキフルードも高温になります。
ブレーキフルードがもし沸点を超えると気泡ができてしまいます。気泡ができると空気がブレーキフルードの中の圧力をかけるときに空気がクッションとなってしまい、ブレーキを踏んでも効かなくなることがあります。
これをベーパーロック現象といいます。

 
このブレーキフルードには規格があり一般的にはDOT3規格です。このブレーキフルードの沸点は205度以上と言われていますが、ベーパーロック現象を防ぐためにはより沸点の高いDOT4規格というブレーキフルードもあります。
これは沸点が230度以上と言われています。
通常の走行では気にする必要はありませんが、スポーツ走行をする場合や長い下り坂が続いている場合などは注意が必要です。